悪玉コレステロールを下げるハーブとは?種類や摂り方、効果のメカニズムを解説

ハーブティーハーブにはさまざまな薬効があることが知られており、健康な体を作りたい、きれいになりたい、リラックスしたいなど、色々な理由から多くの人にとり入れられています。

料理やお茶、ポプリやアロマテラピーなど、活用法もさまざまです。

さまざまな香りで楽しませてくれるハーブですが、種類も多く、知られていない部分もたくさんあります。コレステロールを下げる効果があるものはどんな種類か、また他にはどのような健康効果があるのかなど、ハーブが持つ効果について解説していきます。

ハーブってどんな植物?

ハーブは、ヨーロッパの伝統的な植物で、料理や保存料、香料として用いられていきました。生のまま使用することもあれば、乾燥させて用いる場合もあり、香りや辛味、苦味などの風味を楽しむために料理に使われます。

日本で用いられている代表的なハーブには、パセリやバジル、タイムなどがあり、料理の味付けだけではなく、彩りとしても重宝されています。

薬効が強く、副作用や毒性があるものは医薬品として取り扱われており、薬との相互作用に注意が必要な場合もあります。妊娠中や乳幼児が摂取する場合にも、安全性が確認されていないものもあるので、気をつけなくてはなりません。

また、ハーブを蒸留して作られた精油はアロマオイルとしても用いられています。リラックス効果が得られるものあれば、有害なものもあるので、使用するハーブの特性と効果を把握しておく必要があります。

コレステロールを下げる代表的なハーブ3つの特徴

コレステロールを下げる効果のあるハーブにはタンポポ・ローズマリー・アーティチョークなどが挙げられます。それぞれの特徴は以下のとおりです。

西洋タンポポ

タンポポ道を歩いているだけでもよく見かけるタンポポですが、実は根から花まで全て使うことができるメディカルハーブといわれています。日本には約20種類のタンポポが存在し、花が外側に反り返るのが西洋種です。

西洋タンポポはビタミンや鉄を多く含んでおり、花にはカロテノイドの一種であるルテイン、葉にはビタミン類が豊富に含まれています。また、カリウムも含んでいるため、高い利尿作用が期待できます。

炒った根を挽いて作られるタンポポコーヒーは、ノンカフェインのため、不眠症にも効果的で、妊娠中や授乳中でも安心して飲むことができます。

ただし道端に咲いているものは農薬などの薬剤や動物の糞尿などで汚染されている可能性があります。食べるのは避けたほうが良いでしょう。

ローズマリー

ローズマリーローズマリーはさまざまな用途で家庭でも用いられることの多い、キッチンハーブの代表的なハーブです。ローズマリーの香りは、頭をすっきりとさせ、集中力や記憶力の向上に効果的です。

甘い香りとほろ苦さが魚料理によく合うので、粉末状にして料理のスパイスとして用いられています。また、香料として用いられることも多く、香水や軟膏、石鹸の香り付けの基本材料でもあります。

アーティチョーク

アーティチョークアーティチョークは和名を朝鮮あざみといい、日本では古くから野生のあざみの茎や根を山菜として食用にしてきました。アーティチョークはこのあざみよりも大型のもので、がくの付け根と花しんを食べることができます。

ほろ苦さと甘さが交じり合い、ホクホクとした豆のような食感で、青くささも感じられます。

炭水化物が多く含まれており、水分が少ないため、カロリーはやや高めで100gあたり48kcalですが、付け合せに利用されることが多く、一度にたくさん食べるものではないので、カロリー制限が必要な人でも特に問題視することはありません。

一番の特徴は豊富な食物繊維で、多くの植物には不溶性食物繊維が多く含まれているのに比べて、水溶性食物繊維が多く含まれています。他にもビタミンCやカリウムも豊富に含んでおり、栄養価的にも優れたハーブです。

ハーブがコレステロールを下げるメカニズム

西洋タンポポ

西洋タンポポには食物繊維の一種であるイヌリンという成分が含まれています。体内に吸収されることがないので、ダイエット食品にもよく用いられている成分です。

腸内で水分を吸収してゲル状になり、余分なコレステロールを吸収して体外に排出する効果があります。また、腸内の環境を整えて善玉菌を増やし、免疫力アップや便通改善にも役立ちます。

ローズマリー

ローズマリーには渋みの元になるタンニンというポリフェノールが含まれています。

このタンニンは抗酸化作用を持ち、コレステロールの酸化を抑制し、動脈硬化などの生活習慣病の予防にも効果的です。また、胆汁酸と結びついて、コレステロールの排出も促してくれるので、悪玉コレステロールを減少させる効果もあります。

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アーティチョーク

アーティチョークには水溶性食物繊維が多く含まれています。この水溶性食物繊維は実に多くの働きがあり、コレステロールを下げる働きもその一部です。

その他にも血糖値の上昇を抑える効果、腸内環境の改善、免疫力アップなど、さまざまな効果があります。

コレステロールが高い人に適したハーブの摂り方

ハーブティー紹介した3つのハーブの一番取り入れやすい方法はハーブティです。飲み物であれば、お湯を注ぐだけで手軽にとり入れることができます。

それぞれ茶葉の量と抽出時間が違うので、以下を参考にしてみてください。150ccのお湯を使用し、次のように抽出します。1日3回を目安に飲むと効果的です。

  西洋タンポポ ローズマリー アーティチョーク
ティースプーン 1杯強 2杯強 2~3杯
抽出時間 10分 10分 5分

ローズマリーやアーティチョークは料理にも使うことができます。お肉とも相性が良いですが、肉には飽和脂肪酸が多く、とる量が多いと肥満にも繋がることから、やジャガイモなどの食材と合わせて楽しみましょう。

油はオリーブオイルを使用すると、さらにコレステロールを下げる効果が期待できます。

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副作用について

西洋タンポポは妊娠期や授乳期でも飲むことのできる、とても体に優しいハーブです。

しかし、タンポポの根には強壮剤としての作用があり、根を用いたタンポポ茶やコーヒーを飲んだ時に、胃酸過多による不快感を感じる人もいるそうです。

また、胆嚢炎や閉塞性イレウスを患っている人は、飲用しないように注意書きがされています。

ローズマリーは子宮を刺激する作用があるため、妊娠期には使用を避けた方が良いでしょう。また、タンニンには鉄分の吸収を阻害する作用があります。

サプリメントを飲んでいる時や鉄欠乏性貧血の人は注意が必要です。

アーティチョークは通常の量の摂取では、副作用については問題ないとされていますが、キク科のアレルギーを持つ人は鼻炎や気管支炎、皮膚炎などのアレルギーを起こしてしまう場合もあります。

それぞれが持つ副作用についてもしっかりと把握し、適量を守りながらとり入れましょう。

結論

たくさんの種類があるハーブには、それぞれ体に良い効果をもたらしてくれますが、西洋タンポポ、ローズマリー、アーティチョークにはコレステロールを下げる効果もあります。

種類が多く、どれを飲もうかと迷った時には是非参考にしてとり入れてみてください。

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 監修者 大見 貴秀医師


フリーランスの麻酔科医として複数の病院で勤務。生活習慣病アドバイザー、麻酔科標榜医、麻酔科認定医、日本麻酔科学会会員、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員。

医師として生活の質を上げ、楽しく健やかな毎日を過ごして頂くため「健康」に関する執筆も行っています。