天然の栄養食、ローヤルゼリーには悪玉コレステロールを下げる効果もあった!

ローヤルゼリーは美容や健康に効果があるものとして人気の成分で、美容液やサプリメントとして活用されています。

しかしその認知度は、他の栄養素と比較するとまだまだ低く、名前だけは知っていてもどんな働きや効果があるのかということまで知らない方も多いでしょう。

非常に多くの栄養を含んでいるローヤルゼリーですが、体にとり入れることで実際にはどのような効果を得ることができるのか、成分やメカニズムについて詳しく解説していきます。

ローヤルゼリーってどんな食べ物?

ローヤルゼリーは働き蜂が花粉を材料として体内で合成した乳白色のクリーム状の分泌物です。

働き蜂は栄養価の低い「ワーカーゼリー」しか食べることができないのに対して、ローヤルゼリーは女王蜂だけが食べることを許されており、ミツバチの社会における格差を遺伝子的に決める、重要な成分となっています。

女王蜂は働き蜂に比べると体の大きさが2〜3倍、寿命は30〜40倍にもなり、働き蜂は卵を産むことができないのに対して、女王蜂は毎日約1,500個の卵を産み続けます。

このような特殊能力はローヤルゼリーを食べることによって得られたものであり、それだけローヤルゼリーは栄養価の高い食べ物といえます。

ローヤルゼリーの成分は?

ローヤルゼリーの主な成分は、水分・炭水化物・タンパク質・アミノ酸・脂質・ビタミン・ミネラルです。

人が生きていくために必要不可欠な5大栄養素が揃っています

この他にも美容やアンチエイジングに効果のあるデセン酸やビオブリデンなどの特有成分も含まれています。

ローヤルゼリーの栄養成分の構成は次のようになっています。

水分 65%
炭水化物 15%
タンパク質・アミノ酸 13%
脂質 3%
その他(ビタミン・ミネラルなど) 4%

食べ物からしか摂ることのできないアミノ酸を必須アミノ酸と呼び、9種類存在しますが、このアミノ酸の含有バランスを示すものがアミノ酸スコアです。

アミノ酸スコアは100に近いほど栄養価が高い食品とされ、肉類など動物性の食品がこれに値します。

卵は栄養価の高い優れた食品ですがコレステロールとの兼ね合いに注意です
身近なタンパク源、牛肉・豚肉・鶏肉を生かした時短コレステロール対策

ロイヤルゼリーもアミノ酸スコアが極めて高く、非常に栄養価の高い食品であるということができます。

ローヤルゼリーがコレステロールを下げるメカニズム

パントテン酸の働き

ローヤルゼリーに含まれるビタミンの中に、パントテン酸という種類があります。

このパントテン酸はビタミンB群に分類され、エネルギー代謝に必要な酵素の生成をサポートしたり、神経細胞の合成や神経伝達にも関わっており、心身ともに欠かせない栄養素です。

パントテン酸はビタミンCの働きを助け、健康な肌を作る役割をしたり、ストレスを和らげる働きをしています。また、余ったコレステロールを回収して、肝臓に運ぶ役割をしているHDL(善玉コレステロール)の合成を促進してくれるため、その結果、血中のコレステロールが下がるというメカニズムになっています。

その他の効果

ローヤルゼリーにはさまざまな成分が含まれているため、その効果も多岐に渡ります。パントテン酸によるコレステロールを下げる働き以外にも次のような病気の予防や改善にも効果があります。

糖尿病

血糖値を下げるホルモンのインスリンに似た働きをするデセン酸の働きによって糖尿病の改善が期待できます。

高血圧

デセン酸やアセチルコリンには血圧を調整する働きがあり、脳血管疾患や心疾患の原因となる高血圧の予防・改善に効果的です。

更年期障害

閉経後に見られる更年期障害はホルモンバランスの乱れによって起こります。

ローヤルゼリーは女性ホルモンに似た働きを持っており、症状の緩和に効果的です。

免疫力アップ

ローヤルゼリーには抗酸化作用を持つさまざまな成分が含まれています。この作用により風邪やさまざまな感染症にかかるリスクを減らすことができ、滋養強壮にも効果的です。

コレステロールが高い人に適したローヤルゼリーの摂り方

ドリンクやサプリメント

ローヤルゼリーは主に栄養ドリンクやサプリメントから摂ることができます。どちらも手軽に摂取できるので続けやすいというメリットがあります。

このような健康食品は、短期間では実感できるような効果を得ることはできません。最低でも3ヶ月以上の使用を続けて、効果を判断しましょう。

ローヤルゼリーは医薬品ではないので、副作用の心配はありません。ですが、過剰摂取や誤った使用はもちろん避ける必要があります。基本的には商品のパッケージに記載されているので、用法・用量を守り正しく使用しましょう。

生ローヤルゼリー

また、ドリンク・サプリメントよりも自然の形に近い方法で摂取できる生ローヤルゼリーというものもあります。

生ローヤルゼリーは、そのまま食べることもできますが、独特の酸味が気になる人はヨーグルトジュースと割って食べるという方法がオススメです。

ローヤルゼリーは食品のため、体質によってアレルギー症状が現れる場合もあります。少しでも体に異常が見られた時には、すみやかに使用を中止しましょう。

結論

ローヤルゼリーに含まれているパントテン酸にはコレステロールを下げる効果があり、サプリメントや栄養ドリンクなどを使用することでコレステロールの低下が期待できます。

またその他にも、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の予防や改善、美肌作りやアンチエイジングにも効果的です。手軽に利用できる健康食品を活用しながら健康管理や美容のために役立てましょう。

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 監修者 大見 貴秀医師


フリーランスの麻酔科医として複数の病院で勤務。生活習慣病アドバイザー、麻酔科標榜医、麻酔科認定医、日本麻酔科学会会員、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員。

医師として生活の質を上げ、楽しく健やかな毎日を過ごして頂くため「健康」に関する執筆も行っています。