ウィンナー・ハム・ベーコン等の加工肉、コレステロールは大丈夫?

1739_1ウインナー・ハム・ベーコンなどの肉加工品は、保存性や利便性など機能面での利点が多く、バリエーションに富み、嗜好性も高い(おいしい)ことから日常的な食事に用いられることが多い食品の一つです。

ウィンナー・ハム・ベーコンは肉を加工してできている食品ですので、もちろん脂質が多く含まれています。

日常的に口にする回数が多く、とても身近な食品ですので、食べて良い頻度や量なども気になるところですね。それではこの3つの食品のコレステロールとの関係や摂取量について説明していきます。

ウィンナー・ハム・ベーコンってどんな食べ物?

ウィンナー・ハム・ベーコンは「肉加工品」に分類され、豚肉魚肉など他種類の原料を使用して塩や香辛料で味付けをし、長期の保存を目的として加熱や燻煙などを施した食品です。

それぞれ平均的な1パックあたりの食品成分を以下にまとめました。

ウインナー ハム ベーコン
標準的な1パックあたりの量 50g(5本) 80g(4枚) 80g(4枚)
エネルギー 161 kcal 157 kcal 324 kcal

主要栄養素
ウインナー ハム ベーコン
たんぱく質 6.6 g 13.2 g 10.3 g
脂質 14.3 g 11.1 g 31.3 g
炭水化物 1.5 g 1 g 0.2 g

ミネラル類
ウインナー ハム ベーコン
ナトリウム 365 mg 800 mg 640 mg
カリウム 90 mg 208 mg 168 mg
カルシウム 4 mg 8 mg 5 mg
マグネシウム 7 mg 15 mg 14 mg
リン 95 mg 272 mg 184 mg
0.4 mg 0.4 mg 0.5 mg
亜鉛 0.7 mg 0.9 mg 1.4 mg
0.04 mg 0.06 mg 0.06 mg

ビタミン類
ウインナー ハム ベーコン
ビタミンD 0.3 μg 0.5 μg 0.4 μg
ビタミンE 0.2 mg 0.2 mg 0.5 mg
ビタミンK 1 μg 2 μg 1 μg
ビタミンB1 0.13 mg 0.48 mg 0.38 mg
ビタミンB2 0.07 mg 0.1 mg 0.11 mg
ビタミンB6 0.05 mg 0.18 mg 0.14 mg
ビタミンB12 0.6 μg 0.3 μg 0.6 μg
葉酸 1 μg 2 μg 1 μg
パントテン酸 0.36 mg 0.46 mg 0.51 mg
ビタミンC 5 mg 40 mg 28 mg

脂肪酸 他
ウインナー ハム ベーコン
飽和脂肪酸 5.06 g 3.99 g 11.85 g
n-3系不飽和脂肪酸 0.10 g 0.10 g 0.23 g
n-6系不飽和脂肪酸 1.69 g 1.00 g 2.63 g
コレステロール 29 mg 32 mg 40 mg
食塩 1.0 g 2.0 g 1.9 g

同じ肉加工品でも、3種類を比較してみるとそれぞれに含まれる食品成分には大きく違いがあることがわかります。

それぞれの食品の特徴

ウィンナー

ウィンナーはひき肉に味を付けて羊の腸に詰めたものを燻煙・加熱した食品です。他の2つの食品よりも炭水化物が多く含まれますが、ビタミン類は全体的に低めです。

ハム

1739_4ハムは主に豚のもも肉のかたまりを使用したもので、たんぱく質が多く含まれ、脂質の量は少なめとなっています。

ミネラル類が多いのが特徴で、ナトリウム・マグネシウム・リンの含有量は3種類のうちで断トツです。

ベーコン

ベーコンは豚のバラ肉を塩漬けして熟成させ、長時間燻煙したものです。白い部分の多い見た目からもわかるように、脂質が多いというのが一番の特徴で、コレステロールや飽和脂肪酸が多く含まれ、カロリーも高い食品です。

ウィンナー・ハム・ベーコンとコレステロールの関係

コレステロールの含有量を比べてみると、1パックあたりでは、ウィンナー < ハム < ベーコンの順に多くなっています。

現在では食品のコレステロールが体内のコレステロールを上昇させる直接の原因とはならないと考えられていますので、この食品中に含まれるコレステロールの影響についてはあまり心配いりません。

注意しておきたいのは、カロリーが高い場合や飽和脂肪酸が多い場合です。

特にベーコンは脂質の含有量が高く、1パックあたりのカロリーも多くなっています。カロリーを摂りすぎると、体の中に余計な脂肪が溜まる原因となり、中性脂肪の増加に繋がります。

この中性脂肪が増えることで、血中の悪玉コレステロールの量も増加するといわれています。

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さらに、脂肪酸の組成に注目をすると、これらの肉加工品には飽和脂肪酸が多く含まれることがわかります。飽和脂肪酸には肉類やバター牛乳などの動物性の食品に多く含まれ、悪玉コレステロールや中性脂肪の上昇の原因となります。

ウィンナー・ハム・ベーコンの中で1番多く飽和脂肪酸を含んでいるのはベーコンであり、カロリーが高い食品でもあることから、3つの食品の中では1番コレステロールを上げる可能性が高い食品であるといえるでしょう。

肉加工品のコレステロールの含有量はコレステロールを上げる直接の原因とはなりません。しかし、脂質の含有量やカロリーが高いこと、飽和脂肪酸が多く含まれていることにより、コレステロールを増加させる可能性があるため、注意する必要があるといえます。

コレステロールが高い人に適したウィンナー・ハム・ベーコンの摂り方

ウィンナー・ハム・ベーコンを摂りすぎると肥満や脂質異常症の原因となります。また、脂肪だけではなく塩分の含有量も高いので、高血圧やむくみにも繋がってしまいます。健康維持のためにも、量に気を付けながら、美味しく食べられるように心がけたいですね。

1日の目安量はどのくらい?

1739_51日の脂質の摂取目安量は、必要なエネルギー量の20~30%といわれています。

年齢や性別によって異なりますが、1日に2000kcalのエネルギーが必要な人の場合、脂質の目安量はおよそ50g~65gとなります。

脂質の多く含まれるベーコンを1パック食べてしまうと、脂質を約30g(1日に必要な量の55%)も摂ることになります。普通はこれ以外にも、調理に使用する油や、他の料理からも脂質を摂ることになるので、ベーコンだけで30gの脂質を摂取してしまうとカロリー過多となる可能性が自然と高くなります。

ウィンナー・ハム・ベーコンのどの場合にも、脂質や塩分の摂りすぎに繋がってしまうので、1日に1パック以上摂取してしまうのはオススメできません。多くても1日1/2パックまでが理想的といえます。

オススメのとり入れ方

肉加工品はその利便性から、主に朝食にソテーなどとしてとり入れられることが多いと思われますが、和え物やサラダの具材としても用いられることもあります。朝のメインの料理として肉加工品を使用した場合には、昼や夜の食事はなるべく脂質が少ないものとなるように心がけましょう。

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また、ベーコン・ハム・ウインナーなどをスープやポトフに入れると良い風味を与え、ダシの代わりにもなります。顆粒のコンソメは塩分量が高いので、その代わりにこれらの肉加工品を入れることで、食材の持つ塩分や脂質を活用することで調味料としての役割も果たしてくれます。

結論

ウィンナー・ハム・ベーコンの肉加工品に含まれるコレステロールは、血中のコレステロール上昇の直接の原因とはなりませんが、飽和脂肪酸や量の摂りすぎによってコレステロールを上げてしまう可能性があります。

また、塩分を多く含むことからも、コレステロールが高い人だけではなく高血圧の人も摂りすぎには注意しておきたい食品です。1日の摂取量を多くても1/2パックまでとし、他の料理や食品とのバランスを見ながら脂質や塩分のコントロールを行いましょう。

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 監修者 大見 貴秀医師


フリーランスの麻酔科医として複数の病院で勤務。生活習慣病アドバイザー、麻酔科標榜医、麻酔科認定医、日本麻酔科学会会員、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員。

医師として生活の質を上げ、楽しく健やかな毎日を過ごして頂くため「健康」に関する執筆も行っています。