悪玉コレステロールを減らすお茶~ローズヒップティーと霊芝茶の効果とメカニズム、おすすめの飲み方~

1964_217コレステロール対策のために食事内容を大きく変えることは、どんな人でもとても難しいことです。

さらに血中コレステロール値が高くても、「痛い、苦しい」などの自覚症状がほとんど出ないので、健康診断等で指摘されたとしても、数日で食事内容の改善を止めてしまいがちなのが、コレステロール対策の難しさです。

ですので、コレステロールを低下させる効果が期待できるお茶は手軽で続けやすいのでオススメです。

今回はローズヒップティーと霊芝茶(れいしちゃ)について、管理栄養士が解説します。

悪玉コレステロールを減らす食材・飲み物とは

悪玉コレステロールを減らすには、
  1. )コレステロールを多く含む食材の摂取量を減らすこと
  2. )体内で作られるコレステロールの原料となる飽和脂肪酸(肉の脂など)の摂取量を減らすこと
の2つが大きな柱となります。

1964_218その上で、3.)食事に含まれるコレステロールを体が吸収するのを邪魔する成分(食物繊維、大豆たんぱくなど)や、体の中のコレステロールを多く使うように促す成分(タウリンなど)を摂るなどをして、コレステロールが下がるように食生活を改善します。

さらに、4.)コレステロールが更に血管に対して悪さをする酸化コレステロールにならないようにする成分(ポリフェノール類、カロチノイド類、ビタミンC、ビタミンEなど)も摂取するようにするとよいでしょう。

お茶の苦味はそのポリフェノールの代表的なもののひとつ、カテキンを多く含むものが多いので、機能としては、4.)「コレステロールがさらに悪玉の酸化コレステロールになるのを防ぐ」を持っています。

悪玉コレステロールを下げる効果のあるハーブティー

ローズヒップティーがコレステロールを下げるメカニズムとオススメの飲み方

1964_211ローズヒップティーがコレステロールを下げるメカニズムは、実はよく判っていません。

ローズヒップには、多くのお茶に含まれるカテキンはありませんが、ビタミンCやフラボノイド類のリコピンなどが豊富に含まれており、これらはカテキンと同様に、4.)の効果を持っています。
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これらの成分がコレステロール低下につながっていると考えられています。

ローズヒップティーは、大きなスーパーマーケットなどで比較的身近に手に入ります。

ローズヒップティーは酸味が強く少々飲みにくいので、他の茶葉やドライフルーツなどを混ぜたものも多く売られています。

ローズヒップの効果を得るためには、ローズヒップのみ配合のお茶の方が適していますが、他のものが混ざっているからといってローズヒップの効能を邪魔するものではないので、飲みやすい方法で飲むのがオススメです。

1964_212さらに、ローズヒップの成分を余すことなく取り入れるためには、抽出したお茶を飲むだけではなく、ローズヒップティーの実を食べることが適しています。

お茶として楽しんだ後に残りをジャムにして食べたり、ローズヒップティーを粉末になるまでミルサーにかけて、そこにお湯を注いで飲む方法があります。

ローズヒップティーの効果に関する研究では1日1杯(100ml)を規定量にしたものがありましたので、1日の摂取量がカップ1杯程度ならば問題ない量、適量であると思われます。カフェインが含まれていないため、カフェインレスの飲み物を選びたい人にも適しています。

しかし、ローズヒップティーは、飲みすぎると「深部静脈血栓症」という症状を起こす可能性があります。

さらに、アレルギー症状が出る人もいますし、吐き気や倦怠感などの副作用が起こることもありますので、過剰摂取には十分注意して、活用するようにしましょう。

漢方の霊芝(れいし)茶は高価格だが健康効果の多いお茶

霊芝、霊芝茶とは?その効果効能と作用メカニズム

1964_214霊芝(れいし)とは、霊芝は古来中国で健康のためにさまざまに用いられてきたキノコです。

日本でよく見られる「サルノコシカケ」というキノコに似ていますが、全く別のものです。

このキノコは直接食べるよりも、乾燥したものをお茶として飲むことが一般的です。

霊芝には「βグルカン」という成分が多く含まれています。

βグルカンはキノコ類に多い成分ですが、近年は麦にも多く含まれていることがわかり、麦飯がブームになっています。

このβグルカンは血中のコレステロールを低下させる効果があり、霊芝をお茶にした霊芝茶でも、血中のコレステロール値が改善したという研究結果が出ています。

しかし、霊芝には抗血小板凝固作用があり、薬との飲み合わせが悪いこともあるので、常用薬がある場合などは医師、薬剤師に相談しましょう。

霊芝茶のおすすめの飲み方

1964_215霊芝茶は、乾燥した霊芝をハサミで刻んで煮出す(煎じる)飲み方が基本です。しかし、刻んで煮出すのは一般家庭ではちょっと手間がかかります。

さらに、霊芝茶はほとんど香りがなく、味は苦いです。お茶というよりは、薬といった感じです。

霊芝茶を手軽に美味しく飲むために、霊芝茶と烏龍茶をブレンドしたティーパックが「メナード」というメーカーから販売されています。

手軽に取り入れたい方におすすめです。
参照:「メナード健康食品」

霊芝茶を3~6ヶ月連続して服用すると、口の乾き、胃の不快感、鼻血、血便などの副作用が出ることもあるので、不調を感じたら無理に続けないようにしてください。

ルイボスティーなど他のハーブティー、アロマとの比較

1964_216ローズヒップのように、コレステロールを低下させると言われているハーブティーは他にもあります。

ルイボスティーはローズヒップと同じくカフェインが含まれていないので、妊娠中などによく飲まれるお茶です。

ルイボスティーには、ケルセチンなどのポリフェノール類が多く含まれており、ポリフェノールが血中のコレステロールを低下させる働きをします。

ポリフェノール類は、ローズヒップのリコピンとは別の成分になります。

どちらがコレステロール低下に良いかは断言できませんが、どちらもやや味に癖のあるお茶なので、自分の好みのお茶を飲むことが習慣づけの意味でおすすめです。

その他にコレステロールを低下させる作用が期待できるお茶として、杜仲茶(とちゅうちゃ)、アーティチョークティーなどがあります。

それぞれコレステロールを低下させる成分は違いますが、それぞれがコレステロール低下させたという研究結果も出ています。好みや入手しやすさなどで選ぶと良いですね。

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まとめ

1964_210コレステロール対策をしたいけれど、食事ではなかなかコレステロールを下げる食材を取り入れたり変えたりできない時に、お茶でコレステロール対策ができるのは嬉しいですね。

最終的には食事内容や運動などの生活習慣の改善が必要ですが、コレステロール対策のきっかけとして、お茶は取り入れやすいものです。

普段のお茶の1杯をローズヒップティーや霊芝茶などに変えて、「今日は少し歩こうかな…」と考えながら飲む時間を作るのがオススメです。
悪玉コレステロールを下げるお茶ってどんなもの?

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 監修者 大見 貴秀医師


フリーランスの麻酔科医として複数の病院で勤務。生活習慣病アドバイザー、麻酔科標榜医、麻酔科認定医、日本麻酔科学会会員、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員。

医師として生活の質を上げ、楽しく健やかな毎日を過ごして頂くため「健康」に関する執筆も行っています。