紅麹(べにこうじ)がコレステロールを下げるメカニズムとおすすめの摂り方3つのポイント

悪玉コレステロールに紅麹紅麹(べにこうじ)は麹の一種で、悪玉コレステロールを下げる効果が期待できると言われています。紅麹の健康効果は古代から知られており、健康食品として食べられてきました。その紅麹に注目されたのもだいぶ昔からであり、研究も前から進んでいます。高コレステロール血症治療薬のメバロチンは、紅麹から研究開発された薬です。

そんな紅麹ですが、紅麹の何がどのように働いて、悪玉コレステロール低下の効果が期待できるのでしょうか?栄養士がそのメカニズムとおススメの摂り方を説明します。

紅麹ってどんな食べ物?

着色料にも使われる紅麹通常、味噌などに使われる麹は「黄麹(きこうじ)」と呼ばれています。「紅麹」は、中華料理のお酒で有名な「紹興酒」や沖縄の「豆腐よう」に使われる麹で、特徴は、その名の通り赤い色がつくことと、甘い香りがすることです。

昔から血行を良くする漢方薬として利用されていて、現在は血圧の対策として特定保健用食品に認定されている成分も入っています。

紅麹は天然の着色料として、かまぼこや飲料などの着色に広く使われています。なので、紅麹として知らないで摂っている場合が多いです。一般にも、紅麹はパウダーや液体として販売されており、やはり着色目的でお菓子などに使われています。

紅麹とコレステロールの関係は?

紅麹ではいろいろな栄養成分が入っていますが、コレステロールを下げる効果が期待される成分は、「モナコリンK」という成分です。モナコリンKは、体内でのコレステロールの合成を抑え、悪玉コレステロールを低下させる効果が期待できます。

血液中の悪玉コレステロールは、食事から摂るコレステロールが3割で、体内で作られるのが7割です。食事から摂るコレステロールの吸収を抑える成分はいくつかありますが、体内での合成を抑える成分はあまりないので、紅麹の効果はとても貴重です。

モナコリンKの悪玉コレステロール低下作用は、複数の研究でが認められており、研究で使用した紅麹の量は、1日1.2g~2.4gということでした。紅麹は悪玉コレステロールを下げただけでなく、同じ血中の脂質である中性脂肪も下げたという結果が見られています。

紅麹のおススメの取り方は?

紅麹のおススメの取り方紅麹が使われている食品はいろいろ市販されていますが、そのほとんどは着色が目的であり、どの位使用されているかは判りません。確実に紅麹を摂りたい時には、紅麹を料理などに使うのが良いですね。

パンに紅麹パウダーを練り込む

紅麹を摂る場合には、紅麹パウダーで摂るのがおススメです。紅麹パウダーの多くは、米に紅麹を吹き付け、乾燥したものを粉にしています。紅麹パウダーは、パンやお菓子に練り込むと摂りやすいです。

パン1個で大体1.8g程度の紅麹を入れるとピンク色のパンになります。1日に摂りたい紅麹は1.2~2.4gなのでパンを1~2個食べれば十分な量が摂れることになります。ホームベーカリーで焼いたパンを毎日食べる人などにはおススメの摂り方です。

お肉の下味に紅麹を使う

麹には、お肉を柔らかくする効果があります。近年、黄色麹を使った塩麹が大流行しており、紅麹にも同じ効果があります。紅麹をお肉の下味として醤油などの調味料と一緒に浸けこみ、焼くだけです。肉は豚、牛、鶏、何にでも使えます。

塩麹より、紅麹はまろやかな香りと味に仕上がるのでおススメです。赤い色も、醤油の色の方が強く出ますので、さほど目立ちません。

紅麹サプリメントで手軽に

紅麹を忘れずに摂りたい場合には、サプリメントで摂る方法もあります。アメリカでは悪玉コレステロール対策として、とてもよく使われているサプリメントです。サプリメントで摂る際には、サプリメントによって入っている紅麹の量が違いますので、その商品に表示されている回数や量を守るようにします

紅麹のサプリメントは、薬との飲み合わせが悪かったり、妊婦・授乳婦の服用は胎児や赤ちゃんに影響がある可能性があるので、医師や薬剤師に必ず相談するようにします。通常、着色などの目的で食品に含まれている紅麹の量は、影響が出るほどの量ではありませんが、サプリメントについてはよく注意するようにしましょう。。

紅麹を摂る時の注意点は?

紅麹を摂る時の注意点紅麹を摂ると副作用として、筋肉痛や、お腹が張るなどの症状が出る場合があります。研究を中止するほどの症状では無かったようですが、覚えておいてください。さらに、肝臓が悪い人や、妊婦は紅麹を積極的に摂ることは勧められません。

また、副作用が出たわけではありませんが、理論的にはさまざまな薬との相互作用が起きる可能性があります。何か薬を服用している場合には、紅麹を積極的に摂って良いのか、必ず医師に確認しましょう。

グレープフルーツを大量に食べたり、グレープフルーツジュースをたくさん飲む人や、コエンザイムQ10や、ナイアシンのサプリメントを摂っている場合は、紅麹を積極的に摂るのは避けるようにしましょう。

結論

紅麹は、赤い色が付く麹で、昔から紹興酒や豆腐ようなどの食品や、血流を良くする漢方薬として使われています。紅麹に含まれる「モナコリンK」は、肝臓でコレステロールの合成を抑える働きをし、悪玉コレステロールを低下させる効果が期待できます。

紅麹はパンに混ぜたり、肉の下味などで1日1.2~2.4g摂るようにします。食事でなかなか摂れない場合には、サプリメントで摂ることもできます。紅麹はさまざまな薬や他のサプリメントと相互作用があるので、紅麹を積極的に摂る場合には医師に相談するようにします。

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 監修者 大見 貴秀医師


フリーランスの麻酔科医として複数の病院で勤務。生活習慣病アドバイザー、麻酔科標榜医、麻酔科認定医、日本麻酔科学会会員、日本抗加齢医学学会(アンチエイジング学会)会員。

医師として生活の質を上げ、楽しく健やかな毎日を過ごして頂くため「健康」に関する執筆も行っています。